10月27日に、参議院の東日本大震災復興特別委員会で、宮城県の石巻市、女川町へ視察に行ってきました。
 
石巻市の雄勝町は県内の北部にある地域で、リアス式海岸に住宅が密集していたため、約600戸の全てが津波で流されてしまった地域です。県内でも奥まった地域である事と、地域復興の姿に対する住民合意に時間がかかり、復興は他と比較して遅れています。
震災前に国内シェア9割を誇った硯（すずり）の生産は1/10にまで激減。組合の皆さんの努力で、少しずつながらも生産は増えてきました。
また、地元のホタテなどを使った料理を提供する「おがつスターズ」のお母さん方も復興に向けて前向きに頑張っていらっしゃいました。
 
女川町は1年ぶりに視察しました。昨年と比べると高台移転のかさ上げ工事や、港の加工業者の工場建設もかなり進捗しており、復興がかたちとして少しずつ見える様になってきていました。
女川町の津波対策の特徴は、陸地では無く、沖に防波堤を造り、陸地全体をかさ上げしている点です。津波対策は色々ありますが、海との付き合い方として地元の皆さんの考え方が反映される事が何より望ましいと思いました。
 
来年には、新駅や高台移転の土地分譲が一部で始まります。
1日も早い復興に、参議院の特別委員会所属委員の一人として引き続き努力していきます。