【議員活動】内閣委員会 法案質疑(道路交通法改正案)
参議院内閣委員会で、道路交通法改正案の審議に際し質疑に立ちました。
本改正案は、自動運転車の普及を想定した交通ルールの整備を図ろうというもの。
いそざきからは主に、①本改正案が想定する自動走行レベル、②自動運転車が交通事故などを起こした場合の責任の所在、について国家公安委員長をはじめ関係省庁に質しました。
①については、レベル3(一定条件下ではシステムがすべての運転をするものの、条件を外れた場合や緊急時などは運転者が対応する)までを想定し、それ以外は現行法どおり個別に判断するとの答弁でした。
いそざきからは、レベル2から5までの実用化は必ずしも順番に進むわけではなく、レベル4(限定領域内での完全自動運転)がレベル3より先に普及することも想定すべきこと、そうしたことも含め、業界関係者との緊密な連携によって、技術の完成度や開発スピードに合わせた対応が重要である旨、主張しました。
②については、本改正案が成立しても、「運転」するのは「人」であることの法的位置づけは変わらないことを確認した上で、事故時の責任を一概に規定することはできず、事故が起きた場合は個別に判断するとの答弁がありました。
いそざきからは、例を挙げながら、「許可された条件下」で「自動運転システムが正常に動作して走行している場合」でも運転者や自動運転システムの製造者(メーカー)に責任が生じるかどうか、また、責任との絡みで保険制度をどう整えていくかなどについて、まだまだ検討すべきことがあることを指摘しました。
同法案は、その後委員会で採決が行われ、翌日の参議院本会議で可決、成立しました。
国民民主党としては、提出した修正案は否決されたものの、レベル3より先の状況もふまえて見直しを行っていく旨などの「附帯決議」を付けた上で、賛成することとしました。
なお、同改正法によって、一定条件下での自動運転時の携帯電話使用等禁止の適用除外の規定が入りましたが、適用除外には携帯使用以外にどういったものがあるかについて周知徹底図るべきことについても、上記「附帯決議」に盛り込まれました。
一方、自動運転以外での携帯使用は厳罰化される内容となっています。