参議院内閣委員会で、「IR整備法案」いわゆるカジノ法案の質問に立ちました。
　
同委員会は、昨週末から続いている豪雨災害で、国土交通省としてIR担当大臣でもある石井国土交通大臣をはじめ災害対応に注力すべきところを、与党の委員長がカジノ法案を議題に職権で開催したものでした。
　
開催されるからには、審議に応じざるを得ない中、冒頭、上記の点に抗議の意思を示した上で、IR整備法案の質疑に入りました。
　
いそざきからは、①これまでの総理答弁にある「観光先進国の原動力」、「来訪客を全国各地に送り出すハブ」の目的が、従来のリゾート施設で達成出来ない理由、関連して②これまでのリゾート施設と今回提案のIRの違い、③日本型IRへの来訪客は、実際日本人と外国人どちらを主に想定しているか、④IRに産業が集約されて周囲の産業がなくなり、その後IR自体が失敗すると最悪のケースが起きる可能性があるとの専門家の指摘をどう考えるか、などを質しました。
　
石井IR担当大臣をはじめ政府からは、①について、今回の案はカジノの収益を基に、各種施設での送客機能を発揮する旨の答弁があり、いそざきからは、後者については現行法でも実施できるのではないかと指摘しました。
②については、現行では収益源がないなどの答弁がありましたが、何故カジノでなければならないのかについて説明がありませんでした。
③は、どこにどういったIRを作るかわからないので、（来訪客層も）わからないとの答弁でしたが、遠回しに日本人が多くなるといった趣旨の答弁があり、総理の答弁との齟齬が明らかになりました。
④については、日本は広域観光周遊、つまり周辺の観光資源を使うことができる（から問題ない）といった答弁でしたが、最悪のケースが起きた場合の対応などについての答弁はありませんでした。
　
全体を通して、あえてカジノを作る必要性について答弁がされることはありませんでした。